Googleアルゴリズムとは?
ウェブサイトの運営を始め、SEO(検索エンジン最適化)に着手すると、おそらくGoogleのアルゴリズムという言葉をよく聞くことでしょう。
アルゴリズムとは、一般的に数学で解を得るための計算方法を指しますが、SEOの文脈では、Googleが検索結果ページでどのウェブページを上位に表示するかを決定するルールのことです。
Googleはユーザーに価値のある情報を提供するために、アルゴリズムを定期的に更新しています。これにより、SEO担当者はアップデートごとに最新の変更を調査し、自社のウェブサイトが新しいルールに適合するよう更新し、上位表示を目指しています。
このページではGoogleアルゴリズムの概要と、アップデートはなぜ繰り返されるのか、その理由や対策方法を解説します。SEO担当者なら必ず知っておかなければならない情報です。ぜひ、最後までお付き合いください。
Googleアルゴリズムで軸となる5つのポイント
SEO対策を進める場合、Googleアルゴリズムの軸となっている以下の5つのポイントを全て抑えておかなければ、検索結果画面での上位表示は難しいです。
ユーザーの検索意図を理解したSEO対策の重要性
Googleは、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを表示するために、高度な言語モデルを採用しています。この言語モデルは、検索クエリの単純な書き間違いを修正・認識するだけでなく、検索クエリと必ずしも同じワードが含まれていなくても、ユーザーの検索意図に合致するコンテンツを表示します。
例えば、「美味しいカレーの作り方」という検索クエリがある場合、Googleは「美味しいカレーレシピ」という関連コンテンツを表示します。また、美味しそうな「カレーの画像」も同時に表示させ、ユーザーのニーズに応えます。
Googleは検索クエリを単なる文字列としてではなく、情報として捉え、類義語や画像などの様々な要素を考慮してユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを表示します。そのため、SEO対策を行う際には、検索クエリが持つユーザーの検索意図を理解し、それに応じたコンテンツを提供することが不可欠です。
キーワードとコンテンツの関連性がSEOで重要な理由
Googleは、インデックスされたWebサイトやそのページの中から、検索クエリと関連性が高いと判断したコンテンツを検索結果画面の上位に表示させます。
具体的には、ページのタイトルや見出し、本文などに検索クエリが含まれる割合や内容を評価します。ただし、キーワードを詰め込むだけでは評価されません。Googleはキーワードに関連する情報だけでなく、その他の情報も評価の対象とします。また、キーワードに関連する画像や動画、リストやデータが含まれていることも評価されます。
Googleは網羅的にユーザーのニーズを満たすコンテンツを評価します。そのため、SEO対策を進める際には、対策キーワードに関連する情報だけでなく、関連情報もコンテンツ内に網羅的に取り入れることが重要です。
コンテンツの質がSEOで重要な理由
Googleは、ユーザーに最も役立つ情報を提供するために、データベースにあるコンテンツから厳選します。その際に重視されるのが、E-E-A-Tと呼ばれる指標です。これは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、作成されたコンテンツが実際の経験に基づいているか、専門家や権威ある人物によって執筆または監修されているか、信頼できる外部サイトからのリンクを受けているかなどが評価されます。
Googleは、常に情報を最新かつ信頼できる状態に保ち、信頼性の高い情報のみを評価します。つまり、SEO対策においては、コンテンツの専門性や信頼性を重視し、正確な情報をユーザーに提供することが鍵となります。
SEO成功の鍵はキーワードとコンテンツの関連性
Googleは、検索結果画面で上位に表示するコンテンツを選択する際に、検索クエリとの関連性を重視しています。具体的には、ページのタイトルや見出し、本文などに含まれるキーワードの割合や内容を分析します。ただし、単にキーワードを詰め込むだけでは良い評価は得られません。
Googleは、コンテンツ内にキーワードに関連する情報だけでなく、関連キーワードや画像、動画、リスト、データなども含まれているかどうかを評価します。つまり、ユーザーのニーズを網羅的に満たすコンテンツが高く評価されるのです。
そのため、SEO対策を行う際には、対策キーワードに関連する情報だけでなく、関連する情報も網羅的にコンテンツ内に取り入れることが重要です。これによって、Googleがユーザーの検索意図に適切に応えるコンテンツと判断し、上位に表示される可能性が高まります。
Googleのユーザー中心の利便性(ユーザビリティ)とSEO
Googleは、検索結果の表示順位を決定する際に、読みやすさや分かりやすさだけでなく、ユーザーの利便性も重視しています。
具体的には、同じような内容の2つの高品質なコンテンツがある場合、ユーザーの利便性が高いページを優先的に上位に表示させます。これは、Googleが2021年3月に導入したモバイルファーストインデックス(MFI)というアルゴリズムによるものです。このアルゴリズムは、検索順位の基準をパソコン向けのページからモバイル端末向けのページに変更しました。
モバイル端末での検索が増加していることを考慮し、Googleはユーザーの利便性を重視しました。つまり、モバイルユーザーが快適にページを閲覧できるかどうかが検索順位に影響します。
このように、Googleは常にユーザーの使いやすさを重視し、サイトの作成や改善に取り組むことが重要です。そうすれば、アルゴリズムの変更による影響を最小限に抑えることができます。
Googleの検索結果の個別化とコンテキストの重要性
Googleは、検索結果を個々のユーザーに合わせてカスタマイズし、最適な情報を提供するためにコンテキストを活用しています。
ユーザーの現在の場所や検索履歴などのコンテキストに基づいて、検索意図を推測し、最適なページを上位に表示します。例えば、「おすすめランチ」と検索すると、現在地から最も近いお店が優先的に表示されることがあります。
Googleのアルゴリズムには、このようなコンテキストを考慮するポイントが5つあります。これらを理解し、対策を行うことがSEOの成功につながります。
つまり、SEO対策を進める際には、ユーザーのコンテキストに着目し、適切な情報を提供することが重要です。これによって、ユーザーの満足度が向上し、サイトの検索順位が向上する可能性が高まります。
Googleがアルゴリズムを変動させる理由
Googleがアルゴリズムを頻繁に変動させる理由は多岐にわたります。
まず第一に、Googleは常にユーザーに有益で関連性の高い情報を提供することを目指しています。しかし、インターネット上には低品質で無益なコンテンツも存在し、それらを適切に排除する必要があります。そのため、Googleはアルゴリズムのアップデートを通じて、ワードサラダやリンクだけのページなどの低品質なコンテンツを取り締まります。
また、ユーザーの利便性を向上させるためにも、Googleはアルゴリズムを改善しています。例えば、ユーザーの位置情報に合わせた検索結果を提供したり、表示速度の速いページを優先的に表示したりすることで、ユーザーがより使いやすい検索体験を提供しています。
さらに、情報収集の傾向がパソコンからスマートフォンやタブレットへ移行している現代において、Googleはモバイル向けページを重視するようにアルゴリズムを変更しました。これにより、ユーザーがモバイルデバイスで検索する際にも最適な情報を提供することが可能となります。
総じて、Googleは技術の進歩やユーザーのニーズの変化に合わせて、常にアルゴリズムを改善し続けています。これによって、より質の高い検索結果を提供し、ユーザー満足度を向上させることが目指されています。
Googleアルゴリズムの更新に関する抑えるべきポイント
Googleアルゴリズムのアップデートに備えるために、SEO担当者が取るべき準備はいくつかあります。
Googleアルゴリズムのアップデートによる影響を最小限に抑え、サイトの評価や検索順位を維持・向上させる為に予め抑えておくべきポイントを紹介します。
コアアルゴリズムのアップデートには事前告知がある
Googleがコアアルゴリズムのアップデートに関する事前告知を行うことは、SEO担当者にとって重要な情報源です。この事前告知を受けて、適切な対策を講じることが可能になります。
具体的には、Google公式Twitterアカウントでの告知をチェックすることが必要です。これにより、アップデートが行われる日程や、アップデートの目的や影響がある程度把握できます。また、英語での告知が主流ですが、Googleのウェブマスターセントラルブログなどの公式ブログやフォーラムでも情報を入手することができます。
告知を受けてから実際のアップデートがロールアウトされるまでの期間を利用して、自社サイトの準備や改善を進めることが重要です。具体的な対策としては、サイトの品質向上やユーザー体験の改善、コンテンツの最適化、モバイルフレンドリーなデザインの採用などが考えられます。
事前告知を活用して、Googleアルゴリズムのアップデートに対する対策を適切に行い、サイトの評価や検索順位の維持・向上に努めましょう。
アルゴリズムアップデート後の順位低下には焦らない
コアアルゴリズムのアップデートが行われると、突然順位が下がるサイトが出てくることがあります。このような状況では、焦ってページ内容を変更することが誤った対応につながる可能性があります。
コアアルゴリズムのアップデートが完了するまでには時間がかかるため、ページの順位が元に戻るまで経過観察を続けることが重要です。アップデートが完了した後には、具体的な変更内容に関する情報を収集し、それに基づいて適切な対策を検討することが重要です。
また、焦ってページ内容を変更する前に、ページが本来提供すべき価値やユーザー体験について再評価し、必要な改善を行うことも重要です。ただし、変更を行う際には、過剰なキーワードの使用やコンテンツの品質低下など、Googleが重視する要素に反する変更は避けるようにしましょう。
総じて、焦らずに冷静にアップデートの影響を見極め、適切な対策を検討・実施することが重要です。
コンテンツの質に対する評価が高くなっている
Googleアルゴリズムのアップデートは、検索結果画面に表示されるコンテンツの質を向上させることを目的として行われます。
過去に行われた主要なコアアルゴリズムアップデートでは、コンテンツの質向上が重要な焦点でした。例えば、内容が薄くユーザーに価値のないページが過剰に存在する問題を抑制するためのアップデートが行われました。さらに、外部サイトからのリンクの質にも重点が置かれ、ナチュラルリンク(自然なリンク)が重視されるようになりました。
また、モバイル端末での検索に対応するためのアップデートも行われており、音声検索に特に焦点が当てられました。
これらのアップデートは、Googleの目標であるユーザーに有益な情報を提供することに資するものです。近年では、AIによるコンテンツの自動生成などの技術も進化しており、ますますコンテンツの評価が厳しくなっています。
つまり、Googleのアルゴリズムは、本質的な価値を持つコンテンツを重視し、不正確なSEO対策や無価値なコンテンツを排除する方向に向かっています。これによって、検索結果の質が向上し、ユーザーにとってより価値のある情報を提供することが可能になります。
過去にあったコアアルゴリズムアップデート
Google検索は、1997年にスタートし、現在に至るまでいくつものGoogleアルゴリズムのコアアップデートを繰り返してきました。
その歴史の中でも、特に有名な4つを詳しく紹介していきます。
パンダアップデート
パンダアップデートは、2012年7月から継続的に更新されている「コンテンツの質」に焦点を当てたアップデートです。具体的には、ウェブサイトの評価を向上させるために、コンテンツの量ではなく質を重視するシステムです。
このアップデートは、コンテンツがユーザーに有益であるかどうかを評価し、品質の低いコンテンツを排除することを目指しています。パンダアップデートは、コンテンツが重複していたり、薄い内容だったり、信頼性に欠ける情報であったりするページを特定し、そのページのランクを下げることで、検索結果の品質を向上させます。
したがって、パンダアップデートは、ウェブサイト運営者にとってコンテンツの品質向上が不可欠であることを示しています。良質なコンテンツを提供することで、検索エンジンでのランキングを向上させ、ユーザーにとって価値のある情報を提供することができます。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、2012年4月に初めて導入されたGoogleの重要なアルゴリズムの一つです。このアップデートの主な目的は、ウェブ上のスパム行為や不正なリンク構築を排除し、検索結果の質を向上させることです。
ペンギンアップデートは、不自然なリンクの検出や、リンクスパムに対するペナルティを強化することに焦点を当てています。以前は、ウェブサイトのランキングを上げるために、多くのサイトが不正な手法を使ってリンクを増やしていました。しかし、ペンギンアップデートによって、これらの不正なリンク構築が排除され、質の高いコンテンツが正当に評価されるようになりました。
このアップデートは、Googleの検索結果をより公平で信頼性の高いものにするために導入されました。ペンギンアップデートの影響を受けるサイトは、不正なリンクやスパム的な行動を改善し、より質の高いコンテンツを提供することで、再度ランキングを回復させることができます。
ハミングバードアップデート
ハミングバードアップデートは、2013年にGoogleが導入した重要なアルゴリズムの一つです。このアップデートの主な目的は、検索エンジンの理解力を向上させ、ユーザーの検索クエリにより適切な検索結果を提供することです。
従来のアルゴリズムでは、単語やフレーズの一致度を基準に検索結果を表示していました。しかし、ハミングバードアップデートでは、検索エンジンが検索クエリの文脈や意図をより深く理解し、関連性の高いコンテンツをより正確に提供することが可能になりました。
このアップデートによって、単語の一致だけでなく、検索クエリの意味や関連性をより広範囲に考慮することが可能になりました。ハミングバードアップデートは、ユーザーの検索体験を向上させるために、より精度の高い検索結果を提供することを目指しています。
BERTアップデート
BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)アップデートは、2019年10月にGoogleが導入した重要なアルゴリズムの一つです。BERTは自然言語処理における最先端のモデルであり、検索エンジンがユーザーの検索クエリをより精密に理解し、関連性の高い検索結果を提供することを目指しています。
BERTアップデートの最大の特徴は、文脈を理解し、意味のある検索結果を提供することです。具体的な例として、「高くないレストラン」という検索クエリを考えてみましょう。
従来のアルゴリズムでは、単語の一致度を基準にしていたため、「安いレストラン」が「高くない」レストランとして表示されることがありました。しかし、BERTアップデートでは、検索エンジンは文脈を考慮し、「高くないレストラン」というクエリに対して、ユーザーが探しているのは「おしゃれで美味しいおすすめのレストラン」であると判断します。
そのため、BERTアップデート後は、検索結果には「おしゃれで美味しいおすすめのレストラン」に関する情報が表示され、ユーザーが求める情報により適した結果が提供されることになります。このように、BERTアップデートはユーザーの検索意図をより正確に理解し、関連性の高い情報を提供することを目指しています。
Googleアルゴリズムに対する効果的な対策
複数のアルゴリズムがユーザーにとって有益な情報を届けるために動いているGoogleで、上位表示させるためにはどのような対策を進めていけば良いのでしょうか?
ユーザーのニーズに合ったコンテンツ作成のポイント
Googleのアルゴリズムのアップデートは、検索結果のページ順位を決定するためのもので、基本的にはユーザーが役立つ情報を提供することが重要です。具体的には、対策キーワードを選定した際に、ユーザーが求める情報を徹底的に調査し、そのニーズに合ったコンテンツを作成することが必要です。キーワードの選定とコンテンツの内容を一致させることで、Googleのアルゴリズムのアップデートに影響されず、上位に表示される可能性が高まります。
コンテンツの品質を向上させるために知っておくべきE-E-A-T
E-E-A-Tとは、Expericence(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、そしてTrustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものです。これはGoogleが品質の高いコンテンツを評価する際に重視する基準です。Googleは、信憑性が欠ける情報や間違った情報によってユーザーが損をする可能性があるページやサイトを評価しません。
ページ内の情報には、専門家によって作成または監修されたものや、学術論文などを引用した信頼性の高い情報が含まれることが求められます。さらに、実際に使用したり体験したりした人が作成したコンテンツも評価されます。コンテンツを作成する際には、専門性や権威性のある人が執筆したり、監修してもらったりすることで、信頼できる情報をユーザーに提供することが重要です。
サイトの使いやすさを高める施策
ユーザーが求める情報を提供するだけでなく、サイトの使いやすさやユーザーエクスペリエンスを向上させることも重要です。サイトの表示速度やデザインの改善は、ユーザーがストレスなくサイトを閲覧できるようにするために必要です。また、内部リンクの設置やナビゲーションの改善により、ユーザーが必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。
SEO対策は、単に検索エンジンでの上位表示を目指すだけでなく、ユーザーのニーズを満たし、満足度を高めることも目指すべきです。ユーザーが満足すれば、サイトへの再訪や口コミによる拡散など、サイトの成果にもつながります。そのため、SEO対策を行う際には、ユーザー目線での改善も重要視して取り組むことが必要です。
SEOとアルゴリズムまとめ
Googleのアルゴリズムは常に進化し、最新のテクノロジーやユーザーの検索行動に合わせて更新されますが、基本的な原則は変わりません。ユーザーにとって有益な情報を提供することが、Googleの最重要指標であり、そのためには常にユーザーのニーズを考え、適切な情報を分かりやすく提供することが必要です。
新しいアルゴリズムが導入されても、基本的な方針は変わらないため、SEO担当者は常にユーザーの視点を意識し、コンテンツの質や使いやすさに焦点を当てる必要があります。技術の進歩やアルゴリズムの変更に対応しつつも、ユーザー満足度を向上させることを忘れずに取り組んでいきましょう。
