「どう見せたいか」を意識する
たとえば、仕事で取引先に好印象を与えて契約を取りたいときや、憧れの人と仲良くなりたいときには、ただ「ありのままの自分」を見せるだけではなく、「どう見せたいか」を意識することが成功の確率を高めるためのポイントとなります。このように自分の見せ方を意識的にコントロールすることを「印象操作」と言います。
印象操作に役立つのが「自己呈示(セルフ・プレゼンテーション)」という考え方です。自己呈示には、状況や相手との関係に応じて様々な方法があります。たとえば、自分の弱点やハンデをあえて強調して周囲の期待を低くし、後で良い結果を出すことで高評価を得る「セルフ・ハンディキャッピング」や、自分の強みや成果を積極的にアピールする「自己宣伝」といった方法があります。これらの方法を、目的に合わせた「ストラテジー(対人方略)」として使い分けることが大切です。
こうして、自分がどのように見られたいかを考え、それに合った自己呈示の方法を選ぶことで、相手に与える印象を操作し、関係を築く際の成功率を高めることができるのです。
相手の好みを認めよう

恋人が変わるたびに外見やスタイルが変わる女性がいるように、人はしばしば相手の好みに合わせて自分を変えることがあります。これは、相手に自分をより好意的に受け入れてもらいたいという気持ちからくるものです。
アメリカのプリンストン大学で行われた実験では、学生たちがプロフィールを交換した後に会うという場面が設定されました。そこで、自分好みのプロフィールを見た学生たちは、相手の好みに合わせて自分のプロフィール内容を調整し、好かれるように工夫しました。このように、相手の好みに合わせることで、互いに親近感がわき、好意的な関係が築きやすくなるのです。
相手の好みを認め、可能な範囲でそれに寄り添うことは、相手に好意を抱いてもらうための近道となることがあります。自分自身をまったく変えてしまう必要はありませんが、相手が何を好み、何に価値を置いているのかを理解し、そこに配慮することは、円滑な関係を築くための重要なステップです。
「取り入り」と「自己宣伝」でアピール
上司に対して

好感を持たせる
反感を持たれたり、下心がパレたりすると逆効果。自己卑下的自己呈示で可愛がってもらうのも手。
仕事相手に対して

能力があると思わせる
自分の能力や業績を主張する「自己宣伝」。やりすぎると「自惚れた人」と嫌われるので要注意。
「すごい人」に見せるハロー効果
見た目はパッとしないのに、実は有名企業の御曹司だという情報が伝わったとたん、周囲の人が「すご~い」と羨望の眼差しで見るようになる。これは典型的なハロー効果の例です。
つまり、ある1つの高価値な特徴によって、見た目やふだんの態度などの情報が報が歪められてしまうのです。

